シミを消す！美白をつくる食べ物で透明肌に

2021年8月18日

美肌の大敵！シミはなぜできるの？

顔のシミ（しみ）を消すことができず悩む方は少なくありません。

美肌はいくつになっても女性のあこがれですよね。

「化粧水もしているし食べ物にも気をつかっているのに、シミを消すことができない……」

実は、なにか間違いがあるかもしれません。

多くの方のコンプレックスであるるシミやそばかすは、なぜできるのでしょうか。

シミを消すために、まずは原因を探っていきましょう。

紫外線から肌を守るメラニン色素

皮膚は外側にある表皮と内側にある真皮からできています。

シミやそばかすに深く関わっているのが表皮です。

表皮は「ケラチノサイト」と表皮の一番下の基底層にある「メラノサイト」などからできています。

紫外線を浴びることで「チロシナーゼ」という酵素が活発になり、メラノサイト内でメラニンという色素が生成され、ケラチノサイトに受け渡されることで紫外線から細胞核を守ります。

肌の細胞は「ターンオーバー（新陳代謝）」を２８日周期で繰り返しています。

メラニンは２８日周期でその役割を終え、古い細胞とともにはがれ落ちていきます。

ターンオーバーの周期が乱れるとシミになる

メラニンが過剰に作られることで、ターンオーバーのサイクルが乱れます。

新陳代謝が滞ると、本来はがれ落ちるはずのメラニンが滞って肌に「色素沈着」を起こしてしまうのです。

シミやそばかすができてしまう主な原因は「紫外線」です。

紫外線を浴び続けることで肌がダメージを受け、細胞の再生能力が低下し、メラニンを外に排泄する力が弱くなってしまいます。

よって、シミを消すことができない状態となります。

また、たばこやストレスは老化を促進させる原因の一つである「活性酵素」を増やします。

活性酵素はメラニンを過剰に作ってしまいます。

紫外線を吸収する物質が含まれる食べ物もありますので、食べ物にも気をつかう必要があります。

栄養の偏った食べ物を食べるなど、不規則な生活で血行が悪くなってもメラニンの排出が遅れてしまいます。

シミを消すためには、食べ物や生活習慣にも気を付けたいところです。

シミを消すにはどうしたら？

シミを消すために必要なのは、シミを消す栄養素を含む食べ物を摂取することや、生活習慣を見直し規則正しく生活することです。

特に食べ物選びはシミを消すうえでとても大切です。

食べ物にこだわることで、シミを消すだけではなく、シミを濃くしてしまう食べ物を避けることもできます。

たとえば、糖分過剰な食べ物もお肌によくありません。

身体の内側から食べ物でアプローチをすることは、シミを消すにうえでは大きなポイントになります。

一度できたシミを消すのは難しいことです。

しかし、紫外線ダメージを抑える食べ物もあるため、食べ物から美白成分を摂取してシミを消すことはできます。

それでは、シミを消すために必要な食べ物や生活習慣について説明していきます。

シミを消すために効果のある栄養素

シミを消すためには、レーザーや美白に効果のある化粧品を使用するなど、身体の外側からのケアも必要ですが、最も大切なのが身体の内側からのケアです。

シミやそばかすは紫外線が原因でできてしまいますが、一生残るものではなく、ターンオーバーを繰り返して体外へ排出されていきます。

このように健康なお肌はターンオーバーを繰り返すことでシミを消すことができるのです。

そこで重要なのがお肌も体もすこやかに保ってターンオーバーのリズムを崩さないこと。

シミやそばかすの対策をするにあたり身体に取り入れる食べ物＝栄養素に気を遣うことも大切です。

シミを消すのに効果がある栄養素は、ビタミンC・ビタミンA・ビタミンE・Lシステインの４つ。
そこで、それぞれの栄養素にどんな役割があるのかを順に紹介していきます。

ビタミンC

シミの元となるメラニンの生成を抑える役割があります。
また、濃くなってしまったメラニンを還元してシミを薄くする効果も期待できます。

ビタミンCが多く含まれる食べ物は、主にレモン・イチゴ・アセロラ・キウイといったフルーツ類です。

ビタミンCは水溶性のビタミンですので、水と一緒にビタミンが流れていってしまいます。
果物類はさっと洗って食べるようにしましょう。

また、水溶性ビタミンは一日の摂取量の上限はありませんが、一度にたくさん食べてもすぐに排泄されてしまいます。

毎日コツコツ食べるということを心がけていきましょう。

ビタミンA

メラニンの生成を促進する活性酵素の働きを抑える効果が期待できます。

ビタミンAが多く含まれる食べ物は主にかぼちゃ・ほうれん草・トマトなどの野菜類です。

ビタミンAは脂溶性のビタミンですので、ビタミンCと違って体内に蓄積していきます。

年齢によって一日の摂取量の目安が決まっているため、自分に合った摂取量を心がけ、過剰摂取には注意しましょう。

ビタミンE

活性酵素を抑制しつつビタミンCの働きを助ける効果が期待されます。

ビタミンEを多く含む食べ物は主にアボカド・ナッツ類などです。

ビタミンEはビタミンAと同じく脂溶性のビタミンですので、身体に蓄積していきます。

一日の摂取量には上限がありますので、過剰摂取には注意しましょう。

また、脂と一緒に摂ると吸収率が良くなります。
炒め物など、油を使う料理で摂取するとより高い美肌効果が期待できます。

L-システイン

メラニンを体外に排出するためのターンオーバーをサポートする働きが期待できます。

L-システインを多く含む食べ物は主に大豆・小麦などです。

ここまでの紹介で気づけたと思いますが、シミを消すために必要な食べ物の中に特別なものは少ないのです。

普通の食生活でも身体に取り入れやすいものばかりですので、日常的に積極的に摂取していきましょう。

美肌は毎日の食事から！シミを消すために効果的な食べ物

シミを消すために効果的な栄養素とともに、それらが多く含まれる食べ物を大まかに紹介しました。

特に意識して摂取すべき食べ物がありますので、いくつか取り上げて紹介します。

キウイ

キウイは、ビタミンCがレモン１個分より多く含まれており、ビタミンEも豊富に含まれている優秀な食べ物の代表です。

カボチャ

カボチャにもビタミンCが多く含まれています。
また、ビタミンE・ビタミンAも含まれているため、バランスよく栄養を摂れる食べ物と言えるでしょう。

ブロッコリー

ブロッコリーの茎の部分には、レモンの2倍のビタミンCを含まれていると言われています。
ビタミンC・ビタミンEのように抗酸化作用のある「スルフォラファン」という栄養素も豊富に含まれている食べ物です。

ゴーヤ

ゴーヤには、加熱しても壊れにくいビタミンCが多く含まれている料理しやすい食べ物の代表です。

トマト

トマトには「リコピン」という栄養素が豊富に含まれています。
リコピンには、シミの原因となるメラニンを作る酵素チロシナーゼの働きを抑える効果があります。

鮭

鮭は抗酸化作用が高く、メラニンの生成を抑える栄養素である「アスタキサンチン」が豊富に含まれている食べ物ですので、直接的にシミができることを防いでくれます。

蕎麦

蕎麦にはビタミンEや、抗酸化作用のある「ルチン」という栄養素が豊富に含まれています。
食べ物としても蕎麦だけではなく、蕎麦茶などを飲むこともオススメです。

玄米

玄米はビタミンやミネラルが豊富で、かつ、メラニンの排出を促す作用がある食べ物です。
さらに、メラニンを作る酵素チロシナーゼの働きを抑える「フェルラ酸」という栄養素が豊富に含まれていますので、積極的に摂取しましょう。

摂り方に注意が必要な食べ物

シミやそばかすの対策には、主にビタミンが大切であることがわかりました。
意識してビタミンCを含む食べ物を摂取すればいいのだと思いますよね。

しかし、その中には「光毒性物質」である「ソラレン」が含まれているものもあるので、食べ物には実は注意が必要なのです。

光毒性物質＝ソラレンって？

光毒性物質とは、光を浴びることで活性化してお肌にダメージを与える物質のことです。

ソラレンには紫外線を吸収する性質があるため、日焼けしやすくなってしまうのです。

ソラレンは食後２時間から７時間ほど効果が続きますので、たとえば朝７時にソラレンの含まれた食べ物を食べると、１０時～１７時までの間日焼けしやすくなるので、夕方～夜に摂取することをお勧めします。

シミを消すにあたって、日焼けは大敵です。ソラレンを含む食べ物を摂る際は注意しましょう。

ソラレンを多く含む食べ物

まず、フルーツ類ではオレンジ・グレープフルーツ・レモン・ライム・いちじくなどにソラレンは多く含まれています。

野菜ではじゃがいも・きゅうり・香りの強い野菜（セロリ・春菊・しそ・みつば・野沢菜）などです。

また、香りの強いハーブ類（パセリ・パクチー・ディルなど）もソラレンが含まれています。

グレープフルーツジュースなどにもソラレンが含まれますので、朝食の際は食べ物だけではなく飲み物にも注意しましょう。

シミに悩む人へのインナーケアアドバイス

シミを消すために大切なポイントはわかってきたと思います。
そこで、次に紹介するのが「インナーケア」です。

これはバランスの取れた食事・適度な運動・充分な睡眠など、身体の内側からアプローチしてケアをする美容法のことです。

美肌を作るためには表面上のケアだけではなく、食べ物や生活習慣などで身体のコンディションを整えることが重要なポイントになってきます。

そこで、シミを消すための３つのポイントを順に紹介していきます。

バランスの取れた食事

まず、先に紹介したビタミンを含む食べ物はもちろんシミを消すことに効果がありますが、腸の活性化を促すために発酵食品を積極的に摂取することも大切です。

発酵食品は腸を活性化させ、腐敗物質の増加を抑制する善玉菌が豊富に含まれています。

腸を健康に保つということは、シミやそばかすのない肌作りのためには欠かせません。
なぜなら、腸には全身の免疫細胞の約６割が集中しているためです。
腸の健康はお肌の健康に直結するのです。

ビタミン類とともにヨーグルト・甘酒・味噌・キムチ・チーズなどの発酵食品を積極的に摂取することで、バランスのよい食生活を心がけることで、身体の内側からきれいになることができます。

また、白湯・ハーブティーなどの飲み物で血行を促進させることも美肌効果が期待できます。
どうしても食べ物だけで栄養が補えない場合は、サプリメントなどを使用することも手段のひとつです。

適度な運動

現代では同じ姿勢で長い時間過ごしたり、運動不足になる方も非常に多いです。
そういった方は血流が滞ることにより、健康面でのリスクも高い傾向にあります。

適度な運動を生活に取り入れることは血行をよくして健康になれるだけではなく、新陳代謝を上げてお肌のターンオーバーも促すことができますので、美肌作りに高い効果が期待できます。

まずは家事の合間やお風呂上がりなどの時間に、軽いストレッチをするところから始めてみましょう。身体が慣れてきたら有酸素運動を取り入れることもおすすめです。

充分な睡眠

健康的な睡眠時間は７時間と言われています。
慢性的な睡眠不足「睡眠負債」とも呼ばれるほど、健康や美容にとって大敵です。

美肌を作るために充分な睡眠は必須です。細胞の修復や新陳代謝を促す「成長ホルモン」は０時～３時の間に活発に分泌されるためです。

シミを消すにはターンオーバーを規則正しく行わせることが大切です。

新陳代謝が滞るということは、メラニンが上手く排出されずに長くお肌に残ってしまうということですから、なかなかシミを消すことができません。

美味しく美肌を作るレシピ

シミを消すために必要な食べ物やそれらに含まれる栄養素などを紹介しましたが、具体的にどんな料理がいいのでしょうか。

シミやそばかすに効果的なレシピを３つピックアップして紹介します。

ビタミン野菜たっぷりの簡単カレー粉炒め

シミを消すには、ビタミンを含む食べ物を摂取することが大切です。
このレシピではたっぷりのビタミンを美味しく簡単に摂ることができます。

ビタミンＡ・ビタミンＣを多く摂ることができますので、シミを消すのにはとっておきのレシピです。

【食材】（１人分）
ジャガイモ　１個
ニンジン　１／３本
タマネギ　１／２個
ピーマン　１個
カレー粉　大さじ１
バター　１０ｇ程度
塩コショウ　少々

【手順】
１．野菜類の皮を剥いたり種を取ったりして、火の通りやすい大きさに切る。
２．フライパンにバターを溶かし、中火で野菜を炒める。
３．しんなりしたらカレー粉を入れて混ぜ、塩コショウで好みの味にしたら完成！
参照：https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB008979/

レンジで簡単！ゴロゴロ野菜の満腹ビタミンスープ

シミを消すために欠かせないのがビタミンです。
また、緑黄色野菜に豊富に含まれるβ‐カロテン・リコピンなどには抗酸化作用があります。

メラニン予防でシミを消すことを徹底しましょう。

【食材】（１人分）
ミニトマト　３個
キャベツ　１枚
ブロッコリー　３個
タマネギ　１／４個
水　２００ｃｃ
コンソメ　小さじ１
オリーブオイル　大さじ１／２
ブラックペッパー　少々

【手順】
１．ミニトマトのヘタを取り１か所穴を開ける。キャベツは１口大にし、タマネギはすりおろす。
２．耐熱皿に食材を入れて混ぜ、ふんわりラップをかけてレンジで５～６分加熱する。
３．お好みでブラックペッパーをかけて完成！
参照：https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB008875/

朝食に食べたい簡単レシピ！サーモン＆野菜のマルゲリータ風トースト

シミを消すことに効果的なアスタキサンチン・ビタミンＣ・リコピンなどを豊富に含んだ食材を使ったレシピです。
簡単で美味しいのに、さらにシミを消すこともできるなんて嬉しいですよね。

朝の日焼け止めを塗る前に、まずは朝食でコンディションを整えましょう。

【食材】（１人分）
食パン　１枚
スモークサーモン　３０ｇ
トマト　小１個
ピーマン　１／２個
フレッシュバジル　適量
ピザ用チーズ　適量
ピザソース　大さじ１～２
ブラックペッパー　少々

【手順】
１．スモークサーモンは１口大、トマトは１ｃｍ角、ピーマンは輪切りにする。
２．食パンにピザソースを塗り食材を散らす。
３．ブラックペッパーをかけて、チーズを乗せてトーストしたら完成！
参照：https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB008104/