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脇汗が多い人の原因は?脇汗を止める方法や対策
暑い時期のお出かけ。せっかくかわいい服着てオシャレして出かけたのに、知らず知らずのあいだに、いつの間にかかいている脇汗。
「脇汗なんかなきゃいいのに……」こんな悩みを抱えられている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、脇汗の原因やその対処法も紹介しています。
最後まで読んでいただければ、今年の夏は脇汗を気にせずに過ごせるかもしれません!ぜひチェックしてみてください。
多汗症セルフチェック
脇汗が多い人は多汗症の性質を持ち合わせている可能性があります。
まずは、以下のチェックリストで、自分が多汗症かどうかセルフチェックをしてみましょう。
- 緊張すると、大量に汗をかく
- 汗の程度がしたたり落ちるほど多量である。
- 常に、手のひらや脇に汗をかいており、手に持った紙類がふやける程である
- 衣類の脇の部分に汗じみができる
- 両脇から多量に汗が出る
- 多量の汗によって、日常生活に支障をきたす
- 睡眠中は汗をかかない
- 上記症状が出始めたのが、10~30歳前後
いかがでしたでしょうか?
1つでも当てはまれば、脇汗の原因が多汗症にある可能性が高くなります。
脇汗が多い原因
多汗症のセルフチェックはいかがでしたでしょうか?
「チェックには当てはまらないけど脇汗多いよ?」「何で?」と思う人もいるのではないでしょうか?多汗症の性質がなくても、脇汗が多くなる原因もあります。
ここでは、多汗症以外の原因を、3つ紹介していきます。
- 温熱性発汗
- 精神性発汗
- 未覚性発汗
汗の原因はその時の状況により、個々に異なり、メカニズムや汗の特徴も異なります。
それでは、各原因のメカニズム・汗の特徴を詳しく説明していきます。
1)温熱性発汗
温熱性発汗は、暑い中、身体を動かした際に上昇した体温を下げるためにかく汗です。
通常、人間の体温は、通常36℃~37℃を保つように調整されており、運動や暑さ等で体温上昇が起こると、脳内にある視床下部が、汗腺に体温を下げるように指令を出し、汗腺から汗を出して上昇した体温を下げようとします。
脇には、汗腺が多く存在するので、体温上昇によって大量に汗が出ると、脇汗も多くなります。
温熱性発汗によって起こる汗は、脇・手足以外の全身から出る汗で、エクリン腺からの汗なので、匂いはありません。
2)精神性発汗
緊張状態が高まったり、過度にストレスを感じたりすると、自律神経が乱れて、交感神経が優位になります。
普段は、交感神経(緊張している時の神経)と副交感神経(リラックスしている時の神経)のバランスが保たれていますが、緊張状態で交感神経が優位になると、交感神経伝達物質であるアセチルコリンが大量に放出されて汗をかきやすくなります。
原因は明らかになっていません。
発汗の部位は、脇、手や足裏に限定されます。温熱性発汗とは異なり、アポクリン汗腺からの汗で、強い匂いが特徴です。
汗が出ることに精神的苦痛を感じるようになり、更に自律神経が乱れて汗が止まらなくなると言った悪循環に陥ることもあります。
3)味覚性発汗
辛いものや刺激物を食べることによって、汗をかきやすくなります。
原因は明らかになっていませんが、食べ物が身体に入り、分解される過程で熱が産まれて身体が温まったり、香辛料や刺激物の作用で、汗腺が刺激され、多量に汗が出ると言われています。
発汗の部位は、鼻や額で、食べ終わると汗がひくのが特徴です。
温熱性発汗と同じく、エクリン腺からの汗なので、匂いはありません。
脇汗を止める方法
原因やメカニズムが分かりましたが、「どうやったらこの脇汗を止められるの?」と思う人も少なくないはず。
まずは、生活習慣の改善を目指すのがおすすめです。
辛いものや刺激物の接種は極力避け、交感神経を刺激するタバコ・お酒を絶ち、カフェインも控え目にしましょう。
そして、ストレスを軽減して、心穏やかに過ごしてみてください
それでも改善しない場合は、クリニックの治療やデオドラント製品の使用がおすすめです。それぞれの詳細について紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
クリニックでの治療
生活習慣を改善しても、効果がなかったら、次は、クリニックを受診しましょう。
クリニックで行っている治療法をご紹介していきます。
ボトックス注射
ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質を脇に注射する方法です。
この注射をすることで、エクリン腺の活動を抑えられるので、脇汗を気にしなくて済むようになったと言う声も多く聞かれるのが特徴です。
注射後に特に活動制限は設けられておらず、手術のように大きな傷跡が残る心配もないので、手軽に治療が受けられるのもメリットの1つと言えるでしょう。
ただ、効果の持続期間が半年間なので、繰り返し注射に通わないと効果が持続できないことと、汗腺が発達途中のお子さんには使用できないデメリットもあります。
塗り薬
塩化アルミニウムという塗り薬を1日数回脇に塗る方法です。
塗ることで、脇の汗腺をふさぎ、脇汗を抑えられる効果があります。
使用に当たって年齢制限は設けられておらず、年齢を問わず、誰でも気軽にできるメリットがあります。
副作用として、赤みやかゆみと言った皮膚トラブルが起きる可能性があることと、保健適応外のため、治療費が高額となるデメリットがあります。
飲み薬
汗をかかせる伝達物質のアセチルコリンの働きを抑制する抗コリン薬を内服することで脇汗を抑える方法です。
飲み薬は、手術より手軽に脇汗を抑えることができるメリットの半面、副作用で、尿の出が悪くなったり、眼圧が上がってしまうと言ったデメリットもあります。
排尿障害を持っている人や眼圧が常に高い状態の緑内障を持っている人には、不向きなため、抗コリン薬の代わりに漢方薬を処方されることもあります。
手術
汗を出す交感神経を切断する手術です。
交感神経の切断によって、手っ取り早く脇汗を抑えられるメリットがあります。
ただ、脇汗を抑えた反動で、背中や太もも、おしり等の部位から多量に汗が出てしまう代償性発汗が起きやすくなるデメリットがあります。
メスを使用する為、どうしても傷が残ってしまいます。
また、傷口の処置のために、術後に数回クリニックに通う必要もあります。
デオドラント製品使用
クリニックに行くほどではない、と思われている方にはデオドラント製品の使用がおすすめです。色々な種類がありますので、それぞれのメリットデメリットを解説します。
スプレータイプ
メリット
スプレーをすることで、広い範囲を一気にケアすることができ、背中などの手が届かない部分にも対応することができます。スプレー後は爽快感があります。
デメリット
大きめのスプレー缶は、外出時にはかさばる可能性があります。
人によっては、「スプレーの匂いが苦手」と言う人もいるので、スプレーをするときは、周囲への配慮が必要となります。
シートタイプ
メリット
シートを取り出し、汗をすぐに拭き取れるため、外出時に手軽に使用できます。爽快感があるタイプのものが多く、リフレッシュになります。
デメリット
擦りすぎると、摩擦が起きて肌を傷める可能性があります。また、使用後のシートがゴミとなります。
汗を事前に防ぐことはできないので、汗を防ぎたい時には、不向きになります。
クリームタイプ
メリット
密着性が高く、肌になじむので、汗をかいても落ちにくく効果が長続きします。スプレーでは届きにくかった細かい部分も、ケアすることができます。
デメリット
塗る時に、手が汚れてしまったり、付けすぎてしまった時や選んだ商品が合わなかった場合には、肌がべたついてしまう可能性があります。
密着性が高い分、肌にクリームの成分が残りやすいので、塗りなおす際には、しっかり落としてから塗る必要があります。
肌にクリーム成分が残ったまま塗りなおしてしまうと、嫌な匂いが再発してしまったり、肌が荒れてしまう危険があります。
スティックタイプ
メリット
起床時に塗るだけで、汗や匂いの発生を未然に防ぐことができます。効果の持続時間も長く、48時間程効果があります。塗りなおしができない時にも向いています。
スティックタイプなので、手を汚さず、広範囲に塗ることができます。
デメリット
乾くのに時間を要するので、乾くまではべたつきを感じることがあります。
脇汗が目立たない服の選び方
脇汗をおさえる方法について解説しましたが、実は服の色や素材によっても脇汗を目立たなくすることはできます。
脇汗が目立たない洋服の選び方について詳しく解説します。
脇汗が目立たない洋服の色
白・黒・ネイビー系の服を選ぶと、脇汗が目立ちにくいのが特徴です。
逆に、グレーやベージュ、パステルカラーの服は、濡れると色が濃くなりがちなため、
脇汗を目立たせてしまう可能性があります。
グレーなどの服を着る時は、汗取りパッドを使用して着用すると、脇汗を目立たなくすることができます。
脇汗が目立たない洋服の素材
脇汗が目立たない洋服の素材は、ポリエステルです。
ポリエステルは速乾性が高く、かいた汗がすぐ乾くので、脇汗をなかったように見せることができます。
自分の脇汗の原因を知ることが大切!
この記事では、脇汗の原因とメカニズムについて紹介しました。
自分がどのタイプの脇汗か原因を特定いただけたのではないでしょうか。
さらに脇汗の解決方法についても紹介しましたので、ぜひ自分のタイプにあった解決方法を実践してみてください。
また、服の種類に注意することで、脇汗を目立たなくすることも可能ですので、服選びも注意してみるのがおすすめです。
自分の脇汗の原因を知って、今年の夏は脇汗とうまく付き合ってみてください。